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みやはらたかおの
日記みたいなコーナーです。

 
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2013/11/30 26:00 光悦の行列

五島美術館で光悦展を観て来たが
いきなりの行列には驚いた。
土曜日だからですか? と係の人に聞いたら
平日の方が混んでるんです。この時間に行列っていうのも解せない。
とのこと。
光悦っていつからそんなにメジャーになったのか。
NHKでも特集を放送していたし
お宝探偵団のファンなんかが多いのだろう。
でもそれでも心の師匠、光悦先生の展覧会に行列とはうれしい。
なんて思いながら入ってみたら後悔するはめに。
狭い館内にはびっくりするくらいの人だかり。
最前列は遅々として進まず
ゆっくり観ることもかなわず。

ひさびさに観た光悦はあいかわらずの別世界。
100年がんばっても近づける気がしない。
来世でも無理。
レベルが高すぎて無言になるしかない。
モダンなアートディレクター、光琳なんかとは違って
蒔絵の文様ですら絵画のようだ。
宗達、光悦はアートもデザインも時代性も地域性も超えて
誰も追いつけない千年先の未来に行ってしまっているみたい。
さらにすごいのは疲れないこと。
普通はこれだけ一流のものを観た後にはどっと疲れがくるものだ。
しかし光悦、宗達は軽やかさが違う。
軽くてかわいい。
金のシカなんかキュービズムみたいなのにいとおしい。
真の一流はかわいくなってしまう
という法則にかなっている。

写真は五島美術館の庭にあったお地蔵さん。
石の頭にぎょっとしたけれど、
じっと観ていると表情が見えてくるから不思議。

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2013/11/29 26:00 かぐや姫

きょうは仕事の合間にジブリのかぐや姫を観て来た。
予告編がよかったので多分あまりよくないだろうと
たかをくくって観たのだが
予想に反して、けっこうよかった、特に前半。
自然の描写が僕の少年時代そのままで
田舎の植物が実に丹念に描かれていた。
あえてなんだろうけど
ウグイスはあんな人前の梅の木なんかにとまって鳴かないぞ
なんて思ったり、
僕も昔飼っていたホウジロの竹の籠がすかすかで
あんなんではすぐに逃げてしまうぞ
なんてどうでもいい事が気になった。
後半はちょっと長くて、二時間を超える。
後半をもうすこし削ってスピーディーにしたら
もっといい映画になった気がする、もったいない(えらそうな)。
不思議だったのは大きくなったかぐや姫のキャラが
諸星大二郎の描く女性みたいだったこと。
中盤の絵が少し雑な感じがして
最後はまたよくなって
製作の苦労も見えてきたりして
いい映画なのに
なんかもったいなかったなあ。

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2013/11/28 25:00 トウカイタンポポ

日本中でセイヨウタンポポが幅をきかしているのかと
勝手に思っていたのは間違いらしい。
東海地方のトウカイタンポポはどっこい負けてないそうだ。
詳しくはこちら。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131109-00000005-wordleaf-sctch
で、この外来種というのは一般には悪者だと思われてしまうのだが
それは人間のエゴというもの。
人間も生き物の一種に過ぎないのに
まるで世界をコントロールできるかのごとく考える輩が
地球を救おうなどど言い出すから困ったものだ。
セイヨウタンポポも生き残ろうと必死なだけで
それはセイタカアワダチソウだって
ブラックバスだってカミツキガメだって同じこと。
冷たい目で見ないで欲しいもんだ。

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2013/11/27 26:00 ひかり

さむいとねむい。
あったかくてもねむい。
けっきょく、いつもねむい。
ああ、ねむい。

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2013/11/26 26:00 とりのほね

カッシーナのディスプレーに
こんなのが飾ってあった。
やっと日本のインテリアも
北欧レベルから一歩先に進めそうな予感。

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2013/11/25 26:00 うたかた人

いつも人に頭を下げている人は
誰かに命令したい
自分より弱い人を確保して
言うことをきかせたくなる
いつも頭を下げられている人は
他人に優しくできる
偉そうにしなくても
みんなが気を使ってくれるから
もっと優しくなって行く
そうやってバランスをとる
いいことも
わるいことも
楽しいことも
悲しいことも
両方ないとバランスがとれない
片方だけでは生きていけない

というか

戦争中に食べるものもなかった人は
お腹いっぱいになるだけで幸せになれる
食べる心配すらしたことない人は
将来が読めないだけで不安になる
一生しあわせでいたかったら
低いところから始めて
すこしずつ死ぬまで上がって行くしかない
それは不可能なので
結局不幸はなくならない
不幸があるからしあわせがあるという
実に当たり前のはなし

そういうものから開放されたかったら
仏教の出番
座禅でも組んで
煩悩から開放されて
諸行無常
世の中の移り変わりを感じて
こころ静かになればいい

結局生き物はタスキリレー
子供を産んで育てて次につなげたから
今生きている
つなげられなくなったら
絶滅するだけのこと
次につなげるのが生き物の使命だとしたら
稼いだ人が富を独占する今のシステムは
そのうち崩壊するだろう
次につなげる人々だけが
淘汰されずに残っていくんだろう

話がどんどん流れて
最初に書こうと思っていたことを忘れてしまった
日記だからまあいいか

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2013/11/24 26:00 ぶちねこ

ちょうど眠り猫のような
ぶちねこじゃった。

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2013/11/23 26:00 撮影週間

撮影ばっかりしていた一週間もやっと終わった。
あしたはゆっくりしたいところだが
編集しなきゃって事務所に行くと
疲れがたまりそうなので
あしたはゆっくりしたいところ。
右肩と背中がこちこちになっておる。
これが肩こりというものじゃなかろうか。
あったかくして早く寝るす。

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2013/11/22 26:00 火事ッターズ

きょうはしゅとこうでかじをみました。
かじはこわいなとおもいました。

よるにはフーターズというおみせにいきました。
さむそうなかっこうをしたおねえさんがはたらいていました。
もうすぐおしょうがつなのに
おとなはたいへんだなとおもいました。

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2013/11/21 26:30 鳩

今日はススキの撮影に水元公園。
暗くなる前にススキを撮っていたら
夏でもないのにお囃子がどこからか聞こえてきた。
撮影は邦楽のビデオに使うためだったので
ちょっとどきどきした。

と言いつつ
鳥の写真ばっかり撮っていたりもする。

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2013/11/20 25:30 P

このところ撮影の仕事が多い。
週に5件もあるということは
もうカメラマンって言ってもいいのではないか。
収入はともかく。
で、写真は渋谷の駐車場のファンシーなP看板。
LEDの照明が柄みたいになっている。
意図してやったわけじゃないようだ。

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2013/11/19 26:10 視線

誰かの視線を感じて振り返ると
リラックマだった。

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2013/11/18 25:30 オレンジ龍

きょうはチラシやパンフレットなどのデザインを担当した
「浅見真州の会」で国立能楽堂。
今回は芸術院賞受賞記念ってことで
見た事ないような豪華な番組。
人間国宝目白押しだからってわけでもないんだろうけど
平日にもかかわらずチケットは完売。
しかし、そのせいかどうか、客席がなんだかざわざわしていた。
一番困るのはゴミ袋をカシャカシャ音たてて
飴だかなんだか取り出すおばあさん。
曲の途中でも平気で席を立つ人。
いつもの「浅見真州の会」とは違って、落ち着かない雰囲気で
せっかくの番組なのに
集中しきれないまま最後の演目になってしまったけれど
「岩船」はオレンジの船の作り物に、頭に龍をのせたド派手なシテ。
眠気が吹っ飛ぶくらいの迫力で
ああ、観に来てよかったですって最後に思えてよかった。
ふらふらとした足取りで外に出てみると
空には満月がぽっかり。
平日だけど、能にふさわしい日、だったのだった。

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2013/11/17 25:40 なすの紅葉

きのうの肉体労働のせいか
遅れてやってきた筋肉痛。
歩き回ったくらいで筋肉痛になるとは。
やっぱり三脚が重くて問題なので
ファイバーの軽い三脚を買おうと言いたいところだが
めっぽう高いんだこれが。
筋トレのつもりで重い三脚で我慢するんでなす。

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2013/11/16 25:00 肉体労働

きょうは一日、外で撮影。
撮影は肉体労働だから
すっかりデスクワークになってしまったおじさんデザイナーには
もってこいなのだ。
終わった後のビールもうまいし
心地よい疲れってーの?
仕事したーって感じ。
ああ気持ちいい、おやすみなさい。

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2013/11/15 25:00 やぶれかぶれ

♪やぶれー かぶれー
 シャツはやぶれー
 セーターかぶれー
 むしにもさされー
 ちいさくなーれー
 やぶれー かぶれー♪

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2013/11/14 26:00 さばく

若い女の子がうさぎや鶏をさばいて食べてるのが
えらく叩かれているらしい。
http://chiharuh.jp/
残酷な事を楽しそうにブログにしているのが
気に入らない人もいるようで
確かにコメントは賛否両論、
中にはひどい言葉もしばしば出てくる。
もし売名行為であったとしても
見たくなければ見なきゃいいじゃんと思うのだが
ネットの世界は放っておいてはくれないらしい。
物事を深く考えることもなく
自分と違う立場を想像するのもできなくて
感情的に「死ね」とか書き込む人は
実は普通の人だったりするから余計こわい。
ヒッチコックの「告白」という映画の最後の方、
牧師さんを犯罪者だと決めつけて睨みつける大衆の目を思い出して、
やっぱり人間が一番ホラーだなと。

前にも書いたかもしれないけれど
僕は子供のころ、
じいちゃんが家で飼っていた鶏をさばくのを隣で見ていた。
鶏の首に刃物を入れて逆さ吊りにして
どんぶり一杯の血を抜いて
羽根をむしって火であぶり(今でも臭いを憶えている)
お腹を裂いて内蔵を一つ一つ丁寧に取り出す。
メスだと卵の元が出てくる。
それはパチンコのタマくらいの大きさから
黄身の大きさまでずらーっと並んだ黄色い和菓子のようだ。
新鮮だし、ちゃんと血抜きしてあるから
他の内蔵もとてもきれいなので
みんな食べるだけじゃなくて
一度自分でさばいてみるのも悪くないと思う。
今の親だったら、
そんなの子供に見せるべきじゃないって言うかもしれないけれど
僕の記憶の中では
じいちゃんと過ごした午後の美しい思い出になっている。

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2013/11/13 26:10 青山ぶくぶく

カッシーナのディスプレイの下が
ぶくぶくしておった。
なんのためかはしらねども
ぶくぶくぽこぽこしておった。
ただそれだけのことじゃ。

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2013/11/12 26:10 葉ぴかり

コンクリートの塀の上に
冬のような日の光がまっすぐ指して
葉っぱがピカーっと光っておった。
それだけで気持ちのいい午後じゃった。

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2013/11/11 26:10 青山の風

そんなに青山が好きな訳でもないし
自分から青山を選んだこともないのに
なぜか縁があって、東京で一番働いたのは青山であるので
やっぱり国立競技場は気になる。
汐留の再開発もいやな予感がしてた。
できたらやっぱり風の流れが変わったようで
ヒートアイランド現象が加速した気がする。
このブログによると
http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-11671339981.html
新しい国立競技場はやたらとでかいらしい。
青山名物のにょろ風も弱くなるかもしれない。
松本隆の書いた「風街」は「風ない街」になってしまうかも。
そうしたら冬はいいかもしれないけれど
夏はきっと地獄になるでしょう。
銀杏並木あたりの景観も変わってしまって
東京には珍しい緑の通りがまたひとつ無機的になって
ますます東京が嫌いになってしまいそうなので
そうなる前に事務所を引っ越すしかないのかなあ。

皮肉なことに、何よりも心配なのは予算の縮小。
ザハらしくない中途半端な気持ち悪いものになるに決まっている。
フランク・ゲーリーの魚に勝手に目玉を入れる国だから
おじさん達がみんなで寄ってたかって
あたりさわりのない、汚い色の
どうでもいい建築になるのが一番心配。

でもそれも
特定秘密保護法案にくらべたら、どってことない。
もしこの法案が通ったら
その時の政治家をしっかりと憶えておいて
後の世まで語り継ぐしかない。

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2013/11/10 24:30 髪きり半月

伸びてしまった髪をなんとかしなきゃってことで
美容院に向かおうと家を出たらきれいな雲。

バスが来るのを待ちながらながめていたら
なんと見事な半月が雲のまにまに出ているではないか。
これは大変と予約を30分先延ばしにしてもらい
望遠レンズと三脚を構えたらもう暗くなりはじめて
雲がどんどん増えて行った。
結局、撮れたのは月だけ。
バックの深い青にかろうじて日の光が残った。

フィギュアスケートなんかのんきに観てたから
絶好のチャンスを逃してしまった。
こういう時はたいてい気持ちがざわざわするもので
それを押し殺してテレビなんか観ていたのがいけない。
またしても反省。

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2013/11/9 26:00 横浜の松竹梅

きょうはチラシなどを担当した
琉球の古典舞踊を観に横浜能楽堂へ。
琉球の古典は何度かみているけれど
今回は若手中心のフレッシュな内容。
中でも1曲目が特に印象的だった。
箏の繊細な音色にはじまり
(琉球の箏は通常は伴奏で、サンシンの音にかぶってよく聞こえない)
胡弓、横笛と徐々に音が厚く大きくなって行って
さわやかな踊りも相まって映画のようだった。
後、印象に残ったのは「松竹梅」。
頭の上に松、竹、梅に鶴亀をそれぞれ載せて舞う華やかな舞踊。
その作り物を観ていて思い出したのは
学生時代のスソアキコの卒業制作。
ちょうどゾウガメみたいな大きさの亀(発砲スチロールに紙をはったもの)
の上には盆栽が生えているという斬新な立体作品。
数百倍の難関を勝ち抜いて資生堂に入社したのが
さもありなんと言えるのか不思議と言えるのか
なんとも言えない作品で
ぼくは大好きだった。
今、思い出しても斬新なのは
スソアキコって、やっぱりすごいなあ。

横浜能楽堂の鏡板(後ろの松の絵)は珍しいことに松竹梅が描かれている。
それで思ったのは奥田雅楽之一と副家元(お母さん)の「松竹梅」。
親子の意地の張り合いとも言えるジャズのセッションのような演奏を
横浜能楽堂の松竹梅の絵の前で観たいなあと
勝手に想像してみた。

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2013/11/8 26:00 くるくる女子高生

くーるー
きっとくるー
くるくるくるー

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2013/11/7 25:00 バスどんぐり事件

バスにのってピッとSuicaをタッチした時だった。
バラバラーっとすごい音と共に
大量のどんぐりが足下に転がって来た。
「すみませーん」とお母さんらしき女性の声。
どうも幼稚園の女の子が、ばらまいてしまったらしい。
犯人は何食わぬ顔でビニール袋を手に
こちらを眺めている。
運転手さん(東急バスの場合、サービスプロバイダー)が
しょうがないなって感じで無言で待ってくれて
近くにいた幼稚園の子やおばあちゃんも総出で
足下のドングリを拾うこと数分(たぶん)。
ほとんどのドングリを拾い終わって
持ち主の女の子に返した。
車が発車してもあちこちに残ったドングリが
ころころと転がって
そのたびなんだか可笑しくなって
あちこちでくすくす笑う声。
3つ目の停留所くらいで
お母さんが大きな声で「すみませんでしたー」
と逃げるように降りて行き、
それとは対照的に、
女の子はドングリのビニール袋を大事そうに手に持って、
堂々と降りて行った。

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2013/11/6 26:00 マルカメムシ

朝起きたら
シーツにこんな虫がいた。
江戸時代の印籠みたいな質感
もしくは印伝を磨いたみたいで
しぶいったらないけれど
これでも立派なカメムシらしい。
日曜日に掃除機に吸い込んで
部屋中が臭くなってしまったのは
こいつのせいだったのか。
カメムシは秋に産まれて冬を越すのがいるらしいから
秋はカメムシ注意報ちゅうことで。

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2013/11/5 26:00 夜の芙蓉

秋の夜中にフヨウが咲いとる。
夏の花かと思ってた。
寒くないのかな。

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2013/11/4 25:00 秋はどこへいった

急に寒くなってしまったので
シャツ一枚で過ごせる快適な秋を楽しめなかった。
もうジャケットが必要だけど
下手をすると電車の中が熱いので
汗をかいて寒くなって風邪をひきそう。
秋の楽しみと言えば果物と紅葉なんだけど
今年の果物は高い。
やっと出て来た安いミカンでも食べるしかない。
小さめのリンゴを安く売り出したのはいい。
山も不作らしいから
いろんな野生動物が里に降りて来て迷惑をかけるけど
許してやってください。
悪気はないんです。
行きていくのに精一杯なだけなんです。
山の紅葉といえば
葉っぱだけじゃなくて実も赤くなる。
特に鮮烈なのがカラスウリ。
CMYKで言うとYが少ない赤。
毎年見事な赤い実がうちの近所にもぶら下がってる。

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2013/11/3 25:00 ほろむしゃ

きょうは川原さんの個展を見に井の頭線の富士見ヶ丘に行って
http://www.kawaharam.com/
(個展は今日まで、滑り込みセーフ)
「やっぱり水木しげる的な絵が一番いいなあ」とか
勝手な感想をひとりぶつぶつとつぶやきながらも
変なペンギンもよかったりして

その足で上野に行って「洛中洛外図屏風」。
足利義輝が永徳に描かせた屏風を信長が上杉に送った「上杉本」という、
室町とはとても思えない保存状態のいい絵の展示が
もうすぐ終わるらしいからと、とりあえず見たけれど
人が多くてなかなか近づけない。
双眼鏡でも持っていけばよかった。
なんでこういうのって○○本って言うんだろうと思ったけれど
(○○版という意味の本じゃないかという話を後で聞いた)
見てみると確かに本みたいに読み解く絵なのだなと。
ウォーリーを探せって感じで
普通の絵を見る感覚とは違っているのは確かだ。

会場で気になったのは【母衣武者】ほろむしゃっていうやつ。
http://franchise-ken.sakura.ne.jp/sblo_files/kurokawatakao-beauty/image/img303.jpg
富山あたりではまだやっているらしいが
お侍さんが大きな母衣を背中にしょって
まるでクジャクみたい。
今日憶えた言葉、ほろむしゃ、来年まで憶えているかどうかは
自信がないことに自信がある。

夜の上野では外国の大道芸の人がマリオネットをやっていた。

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2013/11/2 25:00 飯炊釜2

先月買った飯炊釜は実際どうだったのかというと
とてもよござんす。
外蓋も内蓋も密着感がいいので
おいしくたけるのはもちろんのこと、
驚いたのは内側になにやら焼き付けてあって
ごはんがくっつかないこと。

ホームページによると
http://maruccho.way-nifty.com/hansuikama/cat7753846/index.html
 釜内部に炭の成分を焼き付けることにより、
 ご飯をよりスッキリ瑞々しい味わいに仕上げることに成功しました。
だそうだ。
くっつかないだけのためじゃなく
おいしくするためにそうなっているらしい。
理屈は分からんが
うまいし、くっつかないし、いいみたい。
いま流行の10万円を超える電気炊飯器よりこっちの方が
ぼくはいいと思いました。
(10万円以上のはたべたことないけど)

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2013/11/1 26:00 オーガニックなモダン

20世紀の真ん中あたりで
大量生産によって世の中に大量の機械が提供されたころ
手作りよりも機械的に並べるものがかっこよく見えた時代があった。
手仕事によるうまさより
無機的、機械的に並べた美しさ。
ウォーホルが自身のスタジオを工場と呼び
スティーリーダンがリズムボックスを使って、全米のドラマーが失業におびえたり
パンクの人が下手な演奏で売れたり
もしかしたら日本のアイドルも同じ流れだったのかも。
松田聖子などはもともと演歌も歌っていたくらいの歌唱力があったのだが
録音のうち、一番へたなテイクを使われたという伝説もあるくらい。
うますぎては売れない、そんな時代だった。
つまり
ポップアートもパンクもテクノも同じ流れで
人の手技、テクニック、職人を否定することで
それまでとは違うかっこよさがあった。

ところが人は欲張りで
結局うまいものが好きなのだ。
へたな味も音にも飽きてしまうのだ。
時代はぐるぐる廻る糸車。
誰でもコンピューターをもつ世界になって
また手の感触が必要になってきた。
虫は嫌いだけど緑が恋しくなってきた。
その先にあるのは
無機と有機の合体、もしくはバランス。
それを50年も前にかなえた人がいた。
アルネ・ヤコブセン、デンマークの建築家、デザイナー。
彼のスタイルはパントンより有機的でウェグナーより無機的。
庭いじりが好きだった人がモダンなものを作るとこうなる
というまさに今の感覚。
だから今でもコマーシャルや映画の美術にひっぱりだこ。
まったく古びることがないのだった。
というわけで世界は有機と無機の狭間、
ヤコブセンのバランスを目指すのだった。

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