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みやはらたかおの
日記みたいなコーナーです。

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2011/4/28 26:30 太陽のかけら

スウェーデンで世界初の放射性廃棄物の最終処分場ができるそうだ。
ガラスと一緒に固めた放射性廃棄物をステンレスの頑丈な容器に入れて
数百メートルから一千メートルの地下深くに埋めてしまうらしい。
それでも完全に無害になるまで10万年はかかる。
数万年後の人類(かどうかは分からないけれど)に
どうやって知らせたらいいのか議論されている。
ぜひ参加したい!

まずメッセージボードの素材が問題だ。
ステンレスでも数万年はもたないかもしれないので
やはり石か土がいい。
粘土板などは一万年は大丈夫だろう。
マークにするか文字にするか。
象形文字もいいかも。
絵文字にするのが無難か。
だとしたら
グラフィックデザイナーの出番!
どういう絵文字にしたらいいのか。
骸骨などにしても
怖いとなるかどうか分からない。
実際メキシコなどでは現代でも骸骨は魔除け。
いい意味で使っている。
さらに
1万年後の世界では、放射能は怖くないかもしれない。
放射能に耐えられるように進化している可能性もある。
ということで
いい悪いはその時代の人に判断してもらうとして
中身をどうやって伝えるか。
ぼくのアイデアは「太陽のかけら」
この下に太陽のかけらが埋まっています。
という絵文字にすればいい。
太陽がぶくぶくと太って赤色わい星となり
地球を飲み込むのはまだ数十億年先で
太陽と第三惑星である地球の関係はまだ変わってないはずだから
きっと伝わるだろう。

と、ここまできて
なんかおかしいぞ
と思ったあなたは正解。
太陽は核融合で
原発は核分裂。
似ているようで別物なのだった。
ちなみに核融合炉なるものを開発しようとしている人もいる。
2050年には実用化なんて話もある。
太陽にように重水素を反応させて
残るのはヘリウム(風船に使える)
夢のエネルギー。
なんて都合のいい話は疑ったほうがいい。
原発だって昔は夢のエネルギーだった。
だから鉄腕アトムは原子力で動いていた。
自分のすぐとなりに原子力で動くロボットがいて
空を飛ぶたびに放射能をばらまいていたら困ってしまう。
そんなわけで
夢の核融合炉も
やめておいた方がいいと思う。

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2011/4/27 26:30 カワウソ

大沼ショージさんたちがやっている
カワウソhttp://news.outotsusha.info/
にひさびさに行ってきた。
去年、撮影で毎週のように通ったので
たまに行くとなんだか懐かしい。
今回は大沼さんの自宅の引っ越し記念で
たまりにたまったガラクタ(失礼!)を
ギャラリーに並べて売ってます。
買ってくれた人は
射的に挑戦して
当たったら一割引。
金曜日まで。

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2011/4/26 26:10 ホルミシス効果

微量の放射能は健康にいい
なんてまったくのデマだと思っている人もいるだろう。
真偽のほどは置いといて
一応そういう説をとなえている学者はいる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ホルミシス効果
ぜんそく患者に弱い結核菌をわざと摂取してもらうと
あら不思議、ぜんそくの症状が緩和された。
こんな話と同じようなことで
ゆるやかな危機に対して
体ががんばろうとして
かえって健康になるってこともある。
このホルミシス効果が本当だとすると
東京あたりはいつもより少し放射線量が上がっているから
みんな元気になるはず。
しかし実際には放射能というやつは
精神的にダメージを与えてしまうから
心配しただけ免疫が弱くなる。
まったく心配しない人だけが
どんどん元気になっていくのかもしれない。

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2011/4/25 26:40 地下鉄の手書き文字

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2011/4/24 26:20 イケアに行けや

新高校生の部屋の棚と
新居のカーテンなどを買いに
ひさびさにイケアに行ってきた。
カーテンはあんまりいいのがなかった。
オープンしてすぐくらいに行ったときは
もっとおもしろいのがたくさんあって
ちょっとした海外旅行気分だったのに
イケアも日本化してきたのか。
それでも
たかが肉団子ですらおしゃれな
スウェーデンのパッケージ。

まるで茨城県のジョイフル・ホンダみたいな
天井の高い倉庫の部屋では
いま地震きたらえらいことになるなあ
なんて思って
頭がくらくらした。

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2011/4/23 26:30 街路花

うちのアパートの近くの道では
ハナミズキの白い花が満開。
その下にはなぜかアヤメみたいな花が咲いている。
このあたりの地主でもある大家さんが植えたらしい。
道ばたのアヤメってなんだか不思議だ。

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2011/4/22 26:30 うたかた人

ぼくらは所詮
よどみに浮ぶうたかたで
波間に滞うだけのもの
あぶくは流され
ちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷ
日本島はどこへ行く
ぼくらをのせてどこへ行く
人が蝶の夢を見てるのか
蝶が夢を見てるのか
この世は浮き世で
あの世も夢
人生は旅なのだから
あなたの体はレンタルですよ
死んだらちゃんとチェックインして
返してくださいね
地面は乾いたこんにゃくで
その下はどろどろの線香花火
地獄は下だとしても
ずっと下にはまた空がある
丸い地球船は太陽の周りに楕円を描き
太陽は銀河系の端をじぐざぐ回る
その銀河系も宇宙の中心から
どんどん遠くに向かってる
星も人も鳥も虫も粘菌も旅行中
その場に留まれる者はない

日本人は千年に一度の貴重な体験中。
地球の柔らかさを体で感じてる。
もしかしたら
悟りを開いたり
解脱する人が
日本から続出するのかも。

「ひょっこりひょうたん島」の歌が
いまにぴったりだと西尾さんが言うのを聞いて
こんな事を考えました。
うたかた人って
やしきだかじん
みたいだな。

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2011/4/21 26:00 赤いでしょ

C・G・ユング「赤の書」英語版を
http://www.sogensha.co.jp/special/TheRedBook/
西尾さんにお願いして
http://www.citruspress.jp/
革装にしてもらった(表紙の三分の二はクロス張り)。

ユング「赤の書」

本物にはかなわないけれど
だっさい日本語版はもちろんのこと
英語版よりずっとかっこいい本になった。
世界に一冊の「赤の書」。
貴族にでもなった気分だ。
(むかしのヨーロッパのお金持ちは、
 装丁されてない本を手に入れて
 お気に入りのBookbinderに発注していたのです)
自分で選んだ色だけど
とにかく赤い。
まさに赤の書。
赤い本を見ていたら少し元気になってきた。

ユング「赤の書」

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2011/4/20 25:30 ヒーター

たまに行くコインパーキングに置いてあるヒーター。
もうずいぶん前から見かけるけれど
もしかして捨ててあるのか。
パネルかっこいい。
キャスターかわいい。
でも効率悪そう。
うちはデロンギあるしな。
こんなの使ったらデン子ちゃんに怒られそう。

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2011/4/19 26:00 のぼりUp

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2011/4/18 25:30 がんばろう ありがとう おつかれさま

鬱病の人に
がんばって
と言ってはいけないって話もある。
いまは被災者の方に
がんばろうはよくない
って言う人もいる。
自分が言われるところを想像してみるに
こういう状態では
みんな仕方なくがんばっているに決まっているから
がんばろうって言われたくないかもしれない。
がんばろうって言葉の響きというか音感も好きじゃない。
ありがとうはいい。
被災者の方に
ありがとう
って言ったら変だろうか。
このありがとうは
http://bit.ly/ervT7z
実にいいありがとうだった。

むかし知り合ったフランスの人が
「おつかれさま」はおかしい
と言っていた。
だいたいフランスの人って
フランスと違うことには
何にでもいちゃもんをつけたがる気がするけれど
この意見は分かる気もする。
普段は何にも考えないで
おつかれさまー
って言ってしまう。
でももっと違う言い方もある。
いつでもおつかれさまでは
よくない気がして
きょうは○○だったね
とか
明日もよろしくね
とか
言っみて
よろしくっていう言葉も
あつかれさまに似ているなあ
なんて思って
めんどくさくなって
おつかれさまになってしまう。

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2011/4/17 25:30 強いのか 弱いのか

震災の後、日本人は強いと
外国では盛んに報道されていた。
これほどの危機にあっても
略奪もなく、冷静に対応する日本人の姿は
諸外国に感動を与えたらしい。
真に強い国民だーなんて韓国の政治家まで言っていたけれど
なんだか違う気がする。
日本人は強いから冷静なのではなくて
何も変えたくないから
こんな時こそ、いつも通りに過ごしたいから
なんとか日常を取り戻したいから
普段通りにしようと我慢しているんだと思う。
そうしていれば
いつか大岡越前や水戸黄門がやってきて
最後はハッピーエンドにしてくれると
心のどこかで願っている。
つまりは他力本願。
誰かになんとかしてほしい。
自分からは状況を変えたくはない。

こんな日本人が嫌いかというと
ぜんぜんそんな事はなくて
むしろ好き。
みんながフランス人みたいに自己主張し始めたら
うっとうしくてしょうがない。
日本人は日本人のままの方が
世界的にみてもユニークで
存在価値がある。
だたもう少し
お互いに思っている事や
感じている事を伝えたり
たまには喧嘩したっていいし
険悪になってもいいし
もっと毒を吐いた方が
精神衛生上いいのかもしれないぞ。
そう思ったわけなのだ。

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2011/4/16 25:50 バナナタルトと月

Iさんにいただいたバナナタルトは
かりっとして、うまかった。

今夜の月は元気そうだった。

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2011/4/15 25:20 大声で助けを求める

日本人は何かあったとき
慌てず騒がす冷静に自分一人ですますのが
かっこいいと思い込んでいる。
しかし実際には騒いだ者が勝ちってこともある。
誰かこういう事できないか?
これ助けてくれないか?
なんかいい解決方法ないか?
と大騒ぎするのは別に恥ずかしいことじゃない。
むしろその方がいろんなアイデアが出て
助けてくれる人も出てきて
うまく行くと思う。
福島原発の初期段階だって
電源がないから助けてくれと
東電が正直に叫んでいたら
なんとかなったかもしれない。
冷却水だって
アメリカ軍が原潜用にもっている真水など
提供してくれたかもしれない。
助けを求めていたら今よりましな状況に
なっていたのかもしれない。

パニックが怖いからと
国民が被曝してもかまわないと思う政府の言うことなど
外国の人は信用してくれない。
どれだけ安全だと言っても
何も買ってくれないのは当たり前。
自国民さえ守れない政治家の言うことなど
誰も信用してくれない。
もしまたどこかの原発の電源が地震で切れたら
即刻50キロ圏内の住民はとりあえず避難して
安全が確認されてから地元に戻る。
という判断を自分でする。
それが今回の教訓。
国は守ってくれない。
自分で自分の身を守るしかない。

新学期が始まってしまった福島県の子供たち。
幼稚園、保育園も。
文科省とか厚労相とかどっちでもいいから
もうすでに3月中旬までに被曝してしまった子供たちを
これ以上被爆させないでほしい。
被曝は足し算。
まだ今からできることはたくさんある。
子供だけでもなんとかしてほしい。

海外の空港で日本人というだけで
放射能のチェックをされるらしい。
そのうちホテルでチェックインを断られるなんてこともあるだろう。
それは我慢するとしても
日本国内で福島の人に対する差別はゆるせない。
疎開してきた子供たちをいじめるようなやつは
ぐーでなぐっていいのはもちろん、
その子供たちに転校ではないからと
教科書も与えない大人のお尻もぶったたいてやりたい。

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2011/4/14 25:20 ちるちる さくら

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2011/4/13 26:20 マーダーポーレン

マーダーポーレンの展示会が青山のスパイラルで火曜日まで!
http://www.murderpollen.jp/news/

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2011/4/12 26:20 ちびりこぶ

引っ越しをすると
懐かしいものがでてくる
って昨日も書いたって。
きょうは
ちびりこぶ。
知らないって?
そりゃそうでしょ。
ぼくが少年時代に名付けたんだから
知らなくて当たり前。
どういう物かというと
こういう物。

モミノキって分かるかな。
クリスマスツリーの木。
ハイジが困ったときに質問する木。
そのモミノ木の皮をよく見てみると
こぶみたいになっている場合がある。
そのこぶを足でそうっと蹴ってみると
運がよければ、ぽろっととれる。
で、そのこぶから注意深く木の皮を取り除くと
涙型のこんなやつが現れる。
それがちびりこぶ。
おんじのモミノキ、
見つけたらこぶを探してみてください。

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2011/4/11 26:00 不眠症と右脳の左手

引っ越しすると
懐かしいものがいろいろでてくる。
これは20年くらい前、ピアノを習った時の楽譜。

グレン・グールドが好きで
どうしてもバッハが弾きたかった。
バイエルやチェルニーなんかすっとばして
いきなりバッハのクラヴィーア。
ゴールドベルグ変奏曲の楽譜まて買い込んで
アリアと第一楽章、平均率のアリアなんか弾けるようになったら
なんだか納得してやめてしまった。
それからというもの
夜中に音楽がおりてくるようになった。
最初はいちいち楽譜におこしていたけれど
そのうちめんどくさくなって
やめてしまった。
バッハのクラヴィーアは
そのほとんどが自分の子供や奥さんの
音楽教育のために作曲されているから
なぞっているだけで作曲できるようになるのかもしれない。

ゴールドベルグ変奏曲は教育のためではなくて
ある貴族の不眠症を治すために作られたと言われている。
だから普通に弾くと退屈。
でもグールドのピアノになると
とても寝てはいられない曲となる。
グールドの演奏をバッハに聞かせてあげたかった。
バッハの時代にはピアノもないから
それだけでも驚くかもしれないけれど
グールドの演奏を聞いたら
なんて言うだろう。

ピアノを習ってから
変わった事がもうひとつ。
左手を使うようになった。
特にバッハの曲は右手と左手が平等なので
左手の訓練になる。
左手の薬指を独立して動かせるようになってから
左手も日常的に使うようになった。
左手を使うようになって
脳も変わってしまった気がする。
より感覚を大事にして
理性とのバランスをとるようになった。
脳科学者に言わせると
子供の習い事で一番効果があるのはピアノらしい。
それも分かる気がする。

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2011/4/10 26:30 ピッチャーの年

震災がなければ
今年は日本野球改革の年。
ボールが統一球、つまりメジャー並みの
あまり飛ばない球になる。
ホームランが減るから
打率のいいチームに有利となる。
ピッチャーがこれまで以上に
重要になってくる。

ピッチャーといえば今年は新人の当たり年。
ハンカチは何がいいのか分からないので置いといて
なんといっても巨人の澤村。
巨人の新人ピッチャーとしては
ひさびさの大型新人。
桑田以来って言ってもいいかもしれない。
1年目から15勝してしまいそうな
そんなすんごいピッチャー。
新人以外ではダルビッシュ2.0
一年で筋肉を10キロも増やして
メジャー仕様とも言える体になっている。
あれで怪我がなければ
軽く20勝してしまいそうな勢い。
交流試合で
澤村対ダルビッシュ
ぜひ見てみたい。

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2011/4/9 26:30 リケットさんのスクールバッグ

うちなんかにも
チャリティー公演のチラシのデザインの依頼がきたり
友人もいろいろと参加しているようだ。
リケットさんみたいに自分で何かやるのもありだな。
http://www.reiricketts.com/schoolbag.html

ぼくもずっと、子供のことが心配でたまらない。
原発付近の住民には
あらかじめ安定ヨウ素剤を配布するくらいできないのなら
最初から作るべきではない。
基準値にしたって
乳児、幼児、14歳まで
といった感じの年齢による基準が必要なはず。

テレビで安全だと言えば
信じてくれる時代はとっくの昔に終わっている。
つらい事実でも正確に伝えないと
かえって不信感を増すだけで
風評被害を拡大してしまう。
民放があてにならないのは分かったので
せめてNHKだけでも現実を見た客観的な報道がほしい。
今回のような事をまだ続けているようだと
誰もマスコミを信じなくなってしまうのに
そんな危機感があるようには見えない。
人々が情報をどう取得するのか、
この災害が変えてしまっている。
結果、日本でもネット革命を進めていくことになる。

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2011/4/8 26:30 ヨウ素・セシウム温泉

「入浴剤のはなし、知ってる?」
「なんですか?」
「福島原発でさあ」
「はい、原発ね」
「汚染水の経路を調べるのに
 色のついた水を使ったってニュースやってただろ?」
「やってましたね。
 高濃度の汚染水じょぼじょぼ出てました」
「あの色水って入浴剤だったって」
「バスクリンですか?」
「でも白いって言ってたからな」
「箱根の湯ですか?」
「温泉にするやつね」
「あ、でも白いっていうと硫黄泉だから
 那須塩原かな、泡の湯、霧島温泉かも」
「いやそういう問題じゃなくて、原発事故に
 入浴剤ってどうなの?」
「おがくずに新聞紙におむつに入浴剤ですか」
「外国からみたら、
 おいおい日本はハイテクの国じゃなかったのかい?
 って感じだろうな」
「そうですね」
「もっとこう、ロボットとか出てきてさあ
 かっこよく解決してくれないと」
「そういえばアシモとかでてきませんね。
 入浴剤じゃあ、恥ずかしいですね」
「恥ずかしいと言えば、あれだな、蝉のしょんべん作戦」
「自衛隊のヘリで空中から水をまいたやつですね」
「あれ、素人でも効果ないの分かるけどな」
「海外ではいい笑い者だったみたいですね」
「入浴剤も海外に配信されたかなあ」
「外国には箱根の湯とかないから大丈夫かもですよ」
「そうか外国の人って温泉とか風呂とか
 そんなに好きじゃないもんな」
「シャワーですますって人も多いみたいですね」
「じゃあ大丈夫だな、少し安心した」

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2011/4/7 26:00 激しい時代

大きな余震がやってきた。
今のところ、大きな被害はなさそうでよかった。
何事もなれてきたころが一番危ない。
まだまだ油断できない。

気象学者は20世紀のころから言っていた。
長い間続いた気象の安定期は終わって
21世紀は異常気象が異常でない時代がやってくる。
温暖化とは関係なく
すでに気象の激しい時代に入っている。
地震学者も同じようなことを言っている。
日本はこれまで地震の穏健期だった。
だから地震にじゃまされずに経済成長ができた。
これからの日本列島は地震の活動期に入る。
というわけで
地震や気象の激しい時代となった。
その中で生き残って行かねばならない。
ぼくは自然のサバイバルは得意だけれど
都会のサバイバルは苦手。
さてこれからどうやって生きていこうか。
じっくり考えてみよう。

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2011/4/6 26:00 うきあし さしあし

このところ
浮き足だっていて
仕事がはかどらない。
ぼくが原発に詳しくなったことろで
どってことないわけで
仕事がおろそかになるのはいかん。
いや、手を抜いているわけではない。
集中力が足りなくて
どこかさめている。
二十年以上この仕事をやってきて
世界がこれほどたよりなく感じたことはない。
そういえばじいちゃんが言ってたなあ。
(おやじさんだったかもしれないけど)
人間、一生に一度は戦争とか地震とか
食いっぱぐれるような目にあうもんだ。
まだ食べるのに困っているわけでもないし
被災地になっているわけでもない。
ただこのSF的、非現実感っていうの?この感じ。
価値観というか生き方というか
そういうものがすっかり変わってしまいそうな
2011の3.11になりそうだ。
2012は一体、どんな年になるんだろう。
来年の話はまだ早いって。

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2011/4/5 26:00 ラブリーとリリアン

通勤途中には
こんなお店もある。

ラブリーとリリアン

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2011/4/4 26:50 道成寺 地震付き

引っ越しの翌日が能の日。
毎年チラシやパンフレットのデザインを担当している
浅見真州の会も今年で20回ということで
ついに道成寺。
しかも翁つき。
翁は能にして能にあらずと言われ
「とうとうたらりたらりら」
なんていう呪文みたいな言葉に始まる不思議な能。
天下太平を祈願するのこの演目は
ちょうど今の日本にぴったり。
しかも道成寺は
鉄の鐘の中で蛇が火を噴く。
どうしたって福島を思い出してしまうんじゃないかと
すこし心配していた。

演目は去年から決まっていたから
偶然といえば、それまで。
しかし偶然はそれだけでは終わらなかった。
道成寺のクライマックスともいえる鐘入りのシーン。
白拍子が鐘の下に入るあたりから会場が揺れだした。
なんと本物の地震。
天井のライトがからからと鳴り、会場はざわめいて
肝心の鐘入りのシーンを見逃した人もいると思う。
しかし舞台上は誰も動揺していなかった。
鐘が落ちた後、ゆっくりと揺れはおさまった。
まるで効果さんがスイッチを入れたかのようなタイミング。
鐘が落ちたと大騒ぎする狂言師も
「地震かと思うた」
とのアドリブで、会場は大受け。
能がどうだったかなんて吹っ飛んでしまうような
異様な舞台だった。

道成寺を見たのは2回目。
1回目は友枝昭世氏。
初めてだったので
こんなモダンバレエみたいな激しい能もあるのかと
驚くやら感動するやら。
日本の舞台芸術の最高峰だと思った。
浅見先生の話によると
鐘入りは白拍子がジャンプするのと同時に
鐘が落ちてくる。
頭が少し鐘の内側にあたるくらいが
ちょうどいいそうだ。
タイミングはサインも何もなくて
鐘後見との暗黙の呼吸で落とす。
下手をすると首の骨を折ってしまうから
普通の鐘入りでも見ている方まで緊張する。
ましてや今回は地震付き。
浅見先生は地震を感じていただろうか。
ずいぶん前にNHKでやっていたドキュメンタリーでは
鐘入りの直前の能楽師の脈拍は200を越えていた。
シャーマンのような興奮状態だとすると
地震の揺れなんかに意識はないのかもしれない。
それにしても
地震まで味方につけてしまうなんて
浅見先生はよほど能の神様に好かれているにちがいない。

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